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2008.10.10 Friday | - | -

無理難題を解決できる唯一の方法〜雨上がりの夜空に

矢川 澄子,ささめや ゆき
教育画劇
¥ 1,260
(2001-07)
これは大事なことだと思うんですが、

『金のガチョウ』の話のなかで誰もが馬鹿にするシンプルトンは

ガチョウを売ってお金持ちになったんじゃないんですね。

彼がやったことは困っている小柄な老人に一度だけケーキとサイダーをあげた。

たった一度の親切のために老人は4度の奇跡を

シンプルトンにもたらしています。



はじめの奇跡は金のガチョウに触った人々がじゅずつなぎになって

笑えない王女の前を通りすぎて彼女を笑わせたことです。


さえないシンプルトンに娘をやりたくない王は

3つの無理難題を与えますが

3度とも姿を変えた老人によって助けられます。

そして二人は結婚し

やがて国王が亡くなり

シンプルトンは王になります。

これはグリム兄弟が残したメッセージです。

そう思いませんか?




われわれは仕事でも何でも

見返りを気にしたりしますよね。

可能性とか考えたりします。

大学出たりして頭が良くなってますから。

期待値だとか、確率だとか。

中学・高校で習うものでも未来の損得を計ることができる、

と思ってしまいます。


こいつは信用できるとか、どうとか、

あいつは利用価値があるとか、ないとか、

やっぱりみんな頭が良くなりすぎて

自分の分析に自信を持っちゃってます。

自分の目に狂いはない、とかです。




中学生で勉強がすごく出来る子が入ってきた。

これは鍛えれば伸びるぞ・・・。

本人もやる気、こっちもやる気。

成績はうなぎのぼり。

やった!これで合格実績が上がる、ラッキー!

ってだいたいなりますよね。

そしてその子は期待通りに合格、おめでとう、ってなる。

そうなんですよ、そうなるんですよ。

われわれはけっこう経験がそれなりだから予測した通りになります。


そんなことを繰り返し、

生徒数も伸びて、塾の経営も安定して

子供に「ムシキング・カード」とか買ってあげられる。

妻にブランドのバッグを買ってあげられる。

本当によかった。

塾をやっていて本当に良かった。




その道は勝利への道に見えます。



その道をずっと進めば何が待っているでしょう?










やっぱり気になりますよね。


これから塾を始める人もいるから教えちゃいます。
















簡単です。


それは人並みの結果です。












みんながいいと思うことをやる、

みんなが正しいと思うことをやる、

誰も反対しないことをやる、

誰も文句言ってこないことをやる、

つまり人並みのことをするのですから

結果はやっぱり人並みです。





一年前までは私は人並みのことをやって

人並みの結果しか得られませんでした。

それでもけっこう満足してました。

基本的に仕事は楽しいですから。

営業好きだし、

人と話すの好きだし、

勉強教えるの好きだし、

「せんせ〜い」って呼ばれるの好きだし。

生活はしていけるし。







シンプルトンがしたことは本当はたったひとつです。


彼には彼をバカにする2人の兄がいました。

長男が薪を切りに森へ行くと老人に会います。

老人はお腹がへり、のどが渇いて死にそうです。

長男は自分のケーキとサイダーを与えませんでした。

そして腕にけがをして森をあとにします。


続いて次男が行きますが同じ事がおこり

同じ対応をするため足にけがを負い、

森から帰ってきます。




シンプルトンは3番バッターです。

みなが行くなと引き止めました。

お前が行けるわけがないと。

けれど、どうしてもいくと彼が聞かないので

仕方なく母親は灰のなかで焼いたケーキと

古くなったサイダーを持たせました。

兄のときはおいしいケーキとおいしいサイダーだったのに。




老人がシンプルトンに食べ物と飲み物を頼むと

彼はいやがりもせず分け与えました。

「こんなものしかないんですけど」という感じで

自分の持っているものをすべて与えました。

二人はいっしょにすわり食べ物を取り出すと

それはおいしいケーキとサイダーに変わっていました。

二人は分け合い、老人は満足する。

老人は金のガチョウをシンプルトンに与え

いつのまにか消えてしまいます。



町へ行ったシンプルトンの金のガチョウは

多くの人をつかんで放さない。

長蛇の列を作ることになります。

そこでは一度も笑ったことがない王女さえも

おかしくておかしくて笑ってしまう。





これは、ほんとに大事なことだと思うんですよね。

すぐに利益をあげようとか

生徒数を増やそうとか

腕や足にケガをするだけです。

われわれはすぐに金のガチョウはどこにいるんだって

目を皿のようにして探して歩く。

けれど本当は違うんじゃないか?




信じようが信じまいがどちらでもかまわない。

グリム兄弟が親切にも言ってくれていますよね。

みなさん、どうしましょう?



ながいながい行列をつくるためには

私もあなたも金のガチョウを探すのではなく

困った小柄な老人を探すべきなのですよ。




〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


これは過去のブログの記事に少し手を加えたものです。




それでやっぱり新年ってことで


RCサクセションの「雨上がりの夜空に」を聞きたくなりました。

(毎度のことですが、まったく関連ないです)



われわれの住む世界ではもしかして「神様」って

『金のガチョウ』に出てくる王様みたいなもので

いっつも無理難題を吹っかけてくる存在じゃないだろうか?


そういう無理難題を解決できる唯一の方法って

人のために役立つことじゃないだろうか。

いい車に乗るためにとか

いい暮らしをするためにとか

そういうことを追ってるとついつい金のガチョウにばかり目がいってしまって

困った老人を探すことを忘れてしまうような気がする。


もともと塾なんて問題解決型の商売なのに

そういうことを忘れてしまったらシンプルトンの2人の兄のような目に会いそうだ。




今年は人と違うことをしたい。

「え〜〜〜、バカじゃな〜い」っていうことをしたい。




では。
2008.01.03 Thursday | comments(0) | trackbacks(0)

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