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2008.10.10 Friday | - | -

風になりたい(Samba,Novo)

THE BOOM,宮沢和史
東芝EMI
¥ 1,000
(2003-08-06)
ブラジルには1度だけ行ったことがある。

これから死ぬ前に行くかどうかはあやしいものだ。

二十歳の頃、ラテン音楽がすべてだった。

一日中音楽のことを考えていた。

リオに行ってもまだ浮かれていて

サンパウロに着き死んだような街を見て

私のなかのバブルは終わったと思う。


生まれてはじめてホームシックになった。

サンパウロの日本人街を歩いて

かなり違和感のあるカツ丼を食べた。

夜には眠ることが出来なかった。

いま自分が座っているところが

もっとも自分の家から遠いところに思えた。

自分の家の反対側にいるって思うと

帰りたくなった。

サンパウロには1泊だけして

次の朝にはリオへ戻るバスに乗った。

なにも覚えていない。

ただトタンでできたぼろぼろの集落が

果てしなく続いていて

そこを抜けるとコパカバーナビーチがあって

海岸の近くだけがほっとできる場所だった。

確かあの時、ブラジルに住もうと思って行ったんだと思う。

そうしたらサンパウロで一夜でノックアウトされた。

リオでもなにひとつ思うようにならなかった。




ザ・ブームの『風になりたい』を聞いたのはずっと後だ。

日本人の歌うサンバなんかに興味なんてなかった。

もうずっとずっとあとだ。


サンバのことなんか忘れてて

サラリーマンで営業やってて

毎日クタクタになってたある日

ラジオから流れてきた。


鮮やかに思い出した。

全然いいことがなくて

リオでの最後の朝は雨だった。

空港へむかうバスの窓から突然キリスト像が見えた。

霧にけぶった小高い丘の頂に

両手を広げている姿が。


そのとき開高健の言葉がよみがえった

「街は立ち去るときに最も美しい姿をあらわす」


今は塾で生徒と受験勉強なんてしてるけど

いちばん好きな瞬間がある。

それはもう塾がこれで最後で

先生明日試験を受けてきます、ではさようなら、っていう瞬間だ。


なんかそのときは塾がいっそう静かになる。

彼らの後ろ姿を見るのがとっても好きだ。

あの静かだけど意志がみなぎる背中。

塾に来たときは母親に無理矢理連れて来られたのかもしれないけど

塾を去るときは自らの意志で去る。


彼らの最も美しい姿だと思う。

塾をやっていていちばん幸せな瞬間だ。




『風になりたい』
2007.04.18 Wednesday | comments(2) | trackbacks(0)

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2008.10.10 Friday | - | -

Commnets

実は、この曲も好きですけど、宮沢さんの顔が
かなり好きです。
ずっと昔、ドラマに出ておられたことがあり、
「このオトコマエは誰だ?」と思って調べた
ことがあります。(笑)

TOH | 2007/04/19 4:02 PM

Commnets

あまり知りませんが、この曲の映像がいちばんかっこいいですね。解像度がどうしてこんなに低いのか、て思いますが。

りんご | 2007/04/25 11:15 AM

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